インプラントとセラミックの違いは?
インプラント治療
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はじめに
「インプラントとセラミックの違いがわからない」「どちらが自分に合っているのか選ぶ基準が知りたい」とお考えではありませんか?
インプラントは失った歯を補うための治療であり、顎の骨に人工歯根を埋め込むことで機能と見た目を回復します。
一方、セラミックは歯の詰め物や被せ物に使用される素材で、自然な見た目と耐久性が特長です。
それぞれにメリットと適応条件があるため、違いをしっかり理解して自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
今回は、インプラントとセラミックの違い、特徴や選び方について詳しく解説します。
目次
01.インプラントとは
02.セラミックとは
03.インプラント治療とセラミック治療の違い
04.インプラントとセラミックを選ぶときに気を付けること
05.エス歯科クリニック横浜みなとみらいのインプラント治療
06.よくある質問
インプラントとは
インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯の根を埋め込み、それを土台にしてクラウンと呼ばれる人工歯を固定する治療です。
天然歯のような構造をしているため、自然な見た目と機能を回復できるのが特徴で、入れ歯やブリッジといったほかの治療法に比べ、しっかりと噛めて安定性が高いというメリットがあります。
1本の歯を補うのはもちろん、2本以上の複数の歯を補ったり、入れ歯の安定性を高めたりするような治療にも応用でき、幅広い症例に適応可能です。
歯の根の代わりとなる人工歯根にはチタンが使われることが多く、金属アレルギーが起こりにくくて身体に馴染む素材となっています。
また、人工歯は天然歯となじむよう、セラミックが用いられることが多いです。
これにより、治療後の見た目をより美しく自然なものにすることができます。
セラミックとは
セラミックとは陶器のことで、歯科治療においては詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)に使用される素材です。
自然な歯に近い透明感や色調を再現できるのが特徴で、自然で美しい仕上がりを求める審美的な治療に適しています。
また、金属アレルギーのリスクがなく、金属の色が歯や歯茎に移って黒くなるメタルタトゥーができないなど、安全性や術後の美しさがキープしやすいという点でも優れています。
ちなみに、セラミックというと「セラミック治療」という治療の名前を思い浮かべる方も多いですが、この2つは別物です。
歯科診療では、インレーやクラウンによる治療にセラミックという素材を使用することを「セラミック治療」と呼びます。
インラーやクラウンには、セラミック以外にも金属やハイブリッドレジンなどのさまざまな種類があります。
やや分かりにくいですが、「セラミック」と単体で呼ぶ場合は、治療の名前ではなく、素材を指すのが一般的です。
インプラント治療と
セラミック治療の違い
インプラント治療とセラミック治療の違いは、治療対象となる歯に根が残っているかどうかです。
どちらの治療も人工歯、インレー、クラウンにはセラミックを使用するため違いが分かりにくいですが、インプラント治療は失った歯全体を補うための治療であるのに対して、セラミック治療は歯の一部を修復する治療と認識していただくと分かりやすいでしょう。
では、インプラント治療とセラミック治療の違いについて、特徴、治療期間、費用、メリット、デメリットを確認してみましょう。
インプラント治療
特徴
インプラント治療は、失われた歯を補うために顎の骨に人工歯根を埋め込む歯科治療法です。
虫歯や歯周病などが原因で歯の根を残せず、抜歯になった症例に適応されます。
インプラントは、見た目や使用感が自然の歯に非常に近いのが特徴で、噛む力も最大で自然の歯の90%程度にまで回復できます。
また、隣接する健康な歯を削る必要がなく、口全体の健康を維持しやすいのも大きなメリットです。
治療後の審美性にも優れており、歯茎から見える部分の人工歯(クラウン)は、セラミックを用いると自然な歯とほとんど見分けがつかないほどの仕上がりとなります。
耐久性については、適切なケアを行えば10〜20年以上使用できることが多く、自費診療ではありますが長期間使えるという点でコストパフォーマンスに優れています。
治療期間
インプラントの治療期間の目安は、3〜12ヶ月です。
平均すると6ヶ月ほどが一般的ですが、治療前の骨の状態が悪い場合は治療期間が長くなる傾向があります。
費用
インプラント治療の費用は1本あたり30万円~70万円程度が一般的です。
費用には、人工歯根(インプラント体)、土台(アバットメント)、クラウン(上部構造)、手術費用、診断・検査費用などが含まれます。
インプラントには基本的に健康保険が適用されないため費用は高くなりますが、医療費控除を活用することで実質負担を抑えることができます。
メリット
・天然歯とほぼ同じ自然な見た目と機能が回復できる
・10〜20年以上の優れた耐久性を持つ
・健康なほかの歯を削らずに治療できる
・骨の喪失を防げるため、若々しい印象をキープしやすい
デメリット
・基本的に保険適用外のため費用が高い
・入れ歯やブリッジと比べると治療期間が長い
・外科手術に伴うリスクがある
・長持ちさせるには定期的なメンテナンスが必要
セラミック治療
特徴
セラミック治療は、インレーやクラウンにセラミックの素材を用いる治療です。
インプラント治療が抜歯となった症例に適応されるのに対し、セラミック治療は歯の根や歯の一部が残っている症例に適応されます。
インレーやクラウンにセラミックの素材を使うことで、天然歯に近い透明感や色調が再現できるため、金属やハイブリッドレジンを用いるよりも自然な美しい仕上がりとなるのが特徴です。
また、セラミック素材は硬くて耐久性も高いことから、ハイブリッドレジンよりも摩耗や変色に強いという利点があります。
金属も含まない素材のため、金属アレルギーの心配がなく、安全性が高いのも魅力です。
セラミック治療は、虫歯や歯が折れたなどのトラブルで歯を修復する際に、より美しくて自然な仕上がりを求める方に選ばれる治療となっています。
治療期間
セラミック治療の期間は、1ヶ月くらいが目安です。
歯の欠損やダメージが広がっていると数ヶ月ほど時間が必要になる場合もありますが、軽度であれば1~3回の通院で終了することが多いでしょう。
費用
セラミック治療の費用は、治療箇所や使用するセラミックの種類にもよりますが、歯1本あたり5万円~15万円程度が一般的です。
保険適用外となるため、金属製のインレーやクラウンよりも高額となります。
しかし、セラミック治療は医療費控除の対象となる場合があります。
治療費が医療費控除の申請額に達すれば、実質負担を下げることができる可能性があります。
メリット
・自然な見た目で審美性が高い
・金属アレルギーの心配がない
・耐久性が高くて長持ちする
デメリット
・保険適用外のため費用が高い
・セラミックの種類や入れる部位によっては、対合歯(かみ合わせる歯)を傷つける可能性がある
・食いしばりや歯ぎしりが強いと割れるリスクがある
インプラントとセラミックを選ぶ時に
気を付けること
インプラントとセラミックの治療法を選択する際は、自分の歯の状態やニーズに基づいて選ぶことが大切です。
両者の治療法は、基本的に適応が異なります。
歯根がない場合はインプラント治療が必要ですが、歯根が残っている場合はセラミック治療が適用されることが多いです。
ただし、審美性を重視する前歯の治療やアレルギーのリスクがある場合には、治療の選択肢が変わることがあります。
歯の状態、求める仕上がりをよく相談して決定するといいでしょう。
当院では、患者様の状態やご希望に応じて、いくつかの治療プランをご提案いたします。
前歯の状態
前歯は、特に審美性が重視される治療部位です。
そのため、人工歯にセラミックを用いることに加えて、歯茎の美しさをキープするという点まで考慮して治療を選択するのが望ましいです。
特に、歯を失った場合は歯がないところの顎の骨が痩せて歯茎が凹んでしまうため、歯茎の美しさをキープするためにはインプラントにする方がいいでしょう。
セラミックのブリッジにするという選択肢もありますが、歯を失ったところの歯茎の凹みが目立ち、笑ったときに不自然な印象になってしまう可能性があります。
歯根の状態
治療を選択する際は、歯根の状態も考慮するといいでしょう。
歯根がある場合は基本的にセラミック治療が可能ですが、状態が悪くて早期に抜歯が必要になるようなケースは、抜歯をしてインプラントにした方が治療後の経過が良い場合があります。
もちろん、抜歯せずに歯を長持ちさせることができるなら、その治療法を選ぶのが一番です。
しかし、歯を残すことだけにこだわっても、治療後にいい状態がキープできないようでは意味がありません。
予後も含め、長い目で見てメリットが多い治療法を選びましょう。
金属アレルギーの有無
金属アレルギーがある場合は、治療の選び方に特に注意が必要です。
セラミックは金属を含まないため、アレルギーの心配が一切ありません。
そのため、歯根の状態が良く、金属アレルギーを持つ患者様にはセラミック治療が推奨されることが多いです。
一方、インプラントで人工歯根に使用されるのは金属のチタンです。
チタンは生体適合性が高くてアレルギーを引き起こす可能性が低いとされていますが、金属アレルギーのある方は、事前にアレルギー検査を受けて体質に合っているか確認することが大切です。
エス歯科クリニック横浜みなとみらいの
インプラント治療
インプラント治療を検討する際、技術力や設備の充実度、アフターケアなど、多くの点でクリニック選びが重要になります。
エス歯科クリニック横浜みなとみらいでは、患者様に安心して治療を受けていただけるよう高度な技術力を持つ認定医が在籍し、最新の設備を導入しています。
また、痛みに配慮した麻酔法や、長期にわたる保証制度で、患者様がリラックスして治療に臨める環境を整えています。
強み・特徴
当院ではジルコニアも使用しています
エス歯科クリニックでは、インプラントやセラミック治療に加え、ジルコニアを用いた治療もご提供しています。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど高い強度と美しい審美性を持つ素材で、金属アレルギーの心配がないのが特徴です。
そのため、アレルギーを気にされる方や審美性を特に重視される方に適した選択肢となります。
ジルコニアには透明感があり、天然歯に近い色調を再現できるため、特に前歯のインプラントや被せ物に最適です。
また、セラミックよりも耐久性が高いため、長期間にわたって使用することが可能です。
高度な技術力を持つ認定医による治療
エス歯科グループには、国際インプラント学会の指導医・認定医として認められたドクターが在籍しており、世界基準の技術力で高精度なインプラント治療を提供しています。
骨の量が不足している場合や、再生療法が必要な難しい症例でも対応可能な場合があり、他院で治療が困難とされたケースにも積極的に取り組んでいます。
先進的な設備で正確な治療を提供
インプラントのオペは、状況によって長時間に渡ることもあります。
そんな状況にも備えてエス歯科グループでは、患者様の身体への負担が非常に少ない手術台を導入しています。
さらにオペ室には専用の空調設備や手術用ライトを備えています。
質の高いインプラント治療を提供するためには、このようなインプラント専用の設備が必要不可欠となります。
低金利のデンタルローンの用意
エス歯科グループでは、金銭的な理由で本来選択したい治療を選べない状態をなるべくなくしたいという思いから、他院よりも低い金利でデンタルローンをご用意しています。
インプラント治療をデンタルローンで行った場合、他院と比較しても治療費用の総額が安くなることもあります。
治療について経済的な面でご不安なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
長期の安心を支える15年保証
インプラント治療に対する安心感を高めるため、エス歯科クリニック横浜みなとみらいでは最長15年の長期保証を提供しています。
治療後に何か不安や問題が生じた場合でも、丁寧にサポートし、患者様に長期にわたる安心をお届けします。
痛みに配慮したリラックスできる治療環境
当院では、麻酔専門医による静脈内鎮静法(セデーション)を導入し、患者様がリラックスした状態でインプラント治療を受けられる環境を整えています。
この麻酔法により、手術中の痛みや不安感を最小限に抑え、快適な治療が可能になります。
インプラントコーディネーターによるサポート
患者様が抱える不安や疑問に丁寧に対応するため、エス歯科グループではインプラントコーディネーターが常駐しています。
治療に関する説明や相談を通じて、患者様が安心して治療を受けられるようサポートし、ドクターとの橋渡しを行います。
インプラント治療の費用例
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よくある質問
Q1. インプラント治療とセラミック治療は保険適用ですか?
A1. どちらも基本的には保険適用外の治療となります。
代わりに医療費控除が申請できる可能性があり、治療費の家計負担を軽減できる場合があります。
医療費控除の申請可能額は所得によって異なるため、ご確認が必要です。
Q2. インプラント治療とセラミック治療は誰でも受けられますか?
A2. 歯の状態によって適応は異なるため、状態の確認をしたうえで判断することになります。
インプラントの場合は外科手術を伴うため、全身の健康状態や顎の骨の状態が悪いと適用外となる可能性があります。
Q3. インプラント治療は手術が必要ですか?
A3. はい、インプラント治療は顎の骨にインプラント体を埋め込む手術が必要です。
手術時間は1〜2時間以内に完了するのがほとんどで、麻酔を用いるため術中の痛みはありません。
Q4. 妊娠中にインプラント治療やセラミック治療を受けることはできますか?
A4. インプラント治療は手術を伴うため、リスクの高い妊娠中の治療は行いません。
また、歯科治療そのものを行う場合も負担の大きい治療は出産後に見送ることが多いため、セラミック治療も妊娠中は行わないのがほとんどです。
Q5. 未成年でもインプラント治療やセラミック治療はできますか?
A5. 成長期が終わっていない未成年の方は、顎の骨が安定していないため、インプラント治療は行わないのが一般的です。
セラミック治療に関しては、状態によって異なるためご相談ください。