インプラント矯正とは
インプラント治療
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はじめに
インプラント矯正は、通常の矯正治療に加え顎の骨に埋め込んだ矯正用インプラントを使って歯を効率的に動かす治療法です。
これにより、難しい症例にも対応できスピーディーに治療を進めることが可能となります。
今回はインプラント矯正のメリット、デメリット、インプラント矯正の治療の流れについて詳しくご紹介します。
安心してインプラント治療を受けるためにも、正しい情報を事前にしっかり確認しておきましょう。
目次
01.インプラント矯正とは
02.インプラント矯正のメリット
03.インプラント矯正のデメリット
04.インプラント矯正の治療の流れ
05.エス歯科クリニック横浜みなとみらいのインプラント治療
06.よくある質問
インプラント矯正とは
インプラント矯正とは歯科矯正治療の一種で、顎の骨に小さなネジ(アンカースクリュー)を埋め込んで固定源を増やし、歯を効率的に動かす治療法です。
矯正用インプラント(アンカースクリュー)は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正の補助装置として使用されるもので、単体で使用されることはありません。
特に歯の後方移動や圧下のような、ワイヤーやマウスピース単体では動かしにくい方向に歯を動かす必要がある場合にオプションとして使用されることが多いです。
また、治療期間の短縮が期待でき、動かしたい歯に直接アプローチできるため、より精密な矯正が可能です。
一方で、顎の骨に埋め込んだアンカースクリューが脱落するリスク、装置が目立つこと、矯正装置の違和感が大きくなること、そして通常の矯正治療に比べ費用が高くなることが含まれます。
インプラント矯正のメリット
大きな手術が必要ない
インプラント矯正は、矯正用インプラントを歯の骨に埋め込む治療法です。
矯正用インプラントを埋入するためには外科手術が必要になりますが、これは矯正用インプラント1本の埋入に2〜5分、ほかの処置を含めて10〜15分ほどで完了する簡単な手術です。
出血もほとんどないため、外科手術の中ではかなり負担の軽い処置と言えるでしょう。
難症例にも対応可能
インプラント矯正は、ワイヤーやマウスピース単体での治療では対応が難しい症例にも効果を発揮します。
矯正用インプラントを埋入する位置や数を工夫することで、ワイヤーやマウスピースだけでは動かしにくい方向に歯を動かすことができるようになります。
さらに、歯並びを整えるためのスペースや、前歯を後方に移動させるためのスペースを効率的に確保することができ、抜歯によって生まれたスペースも有効活用も可能です。
これにより、難症例にも対応でき、より完成度の高い歯並びや噛み合わせを実現できる可能性が高まります。
抜歯せずに矯正できる場合がある
インプラント矯正では、歯を抜かずに矯正できる可能性があります。
従来の矯正治療では、歯を並べたり前歯を引っ込めたりするために、前から4番目の歯(第1小臼歯)を抜くのが一般的でした。
しかし、矯正用インプラントを利用すると歯を動かすための固定源が増えるため、抜歯せずに歯並びを整えることができる可能性があります。
動かしたい歯に直接アプローチできる
インプラント矯正では、動かしたい歯に直接アプローチできるため、より精密で効率的な治療が実現できます。
従来の矯正治療では、ワイヤーやブラケットを使用して全体の歯を動かしますが、矯正用インプラントを使えば特定の歯をピンポイントで動かすことが可能となります。
治療期間を短縮できる
インプラント矯正は、治療期間の短縮にも効果的です。
動かしたい歯に直接的なアプローチができるため、歯を早く大きく動かすことが可能で、治療終了までの時間を短くできる可能性があります。
インプラント矯正のデメリット
インプラント矯正には、大きな外科手術の負担軽減、難症例への対応、非抜歯での治療実現、治療期間の短縮などのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
主に以下の5つのデメリットがあるため、治療前によく理解しておくといいでしょう。
矯正用インプラントが脱落することがある
矯正用インプラント(アンカースクリュー)は、治療後に取り外すことが前提となっており、顎の骨と癒着しすぎないように設計されています。
そのため過度な力が加わると、矯正用インプラントが緩んだり外れたりすることがあります。
矯正用インプラントの処置の成功率は約80〜90%とされており、通常は高い成功率を誇りますが、万が一脱落した場合は再び埋入するための手術が必要となります。
矯正用インプラントが目立つ
矯正用インプラントを埋入する位置によっては、口を開けたときに目立つことがあります。
特に、前歯や笑ったときに見える頬側の歯茎のような目立つ位置に埋入された場合は、目立って気になる場合があります。
口の中に違和感を感じやすい
通常のワイヤーやマウスピースに加えて矯正用インプラントが追加されると、口の中に異物が増えるため、矯正装置の違和感が大きいと感じることがあります。
矯正インプラントの異物感に慣れるまでは、頬や舌と擦れて口内炎ができる場合もあり、痛みを感じることもあるでしょう。
ただし、通常は少しずつ慣れていくため、時間の経過とともに違和感は少なくなります。
通常の矯正より費用が高くなる
インプラント矯正は、ワイヤーやマウスピース単体で行う矯正治療よりも高額になる場合があります。
矯正用インプラントを使用するため、技術、材料、手術に対するコストが追加され、費用面での負担が大きくなるためです。
適応外となる場合がある
アンカースクリューの埋入は比較的簡単な処置ですが、外科的な処置に分類されるため、患者様の全身状態によっては適応できない場合があります。
重篤な全身疾患を抱えている方や、出血傾向のある疾患を持つ方は、外科的処置を行うことに高いリスクをともなう可能性があります。
また、免疫力が低下している状態や糖尿病を患っている場合も術後の治癒に時間がかかる可能性があり、インプラント矯正の適応には慎重な判断が必要です。
インプラント矯正は、抜歯せずに矯正ができる可能性が増えたり、難しい症例にも対応可能になったりするのが大きなメリットです。
また、特定の歯に直接アプローチして大きく正確に動かすことができるため、治療期間の短縮効果も期待できます。
矯正用インプラントが脱落するリスクや、口内で違和感を感じることがあるなどのデメリットはありますが、きちんと理解して行えばより満足度の高い治療結果を得られる優れた治療法と言えるでしょう。
インプラント矯正の治療の流れ
インプラント矯正は通常の矯正治療とは異なり、歯並びを改善するために顎の骨に矯正用インプラントを埋め込む手術が追加されます。
一般的なインプラント矯正の治療の流れをご紹介します。
1. 初診・検査
インプラント矯正を始める前に、レントゲン撮影や口腔内診査などを行って治療計画を立案します。
歯や顎の状態を正確に把握し、どの場所にインプラントを埋入するかも決定します。
2. 矯正用インプラント(アンカースクリュー)の埋入
検査結果をもとに、矯正用インプラントの埋入手術を行います。
手術には局所麻酔を行うため、術中は痛みを感じることはありません。
麻酔が効いたことを確認したら、専用の器具を使って矯正用インプラントを顎の骨に埋め込みます。
矯正用インプラントを埋入するタイミングは、矯正治療の進み具合や症例によって異なります。
3. 経過観察・矯正装置の調整
矯正装置の調整のために定期的に通院し、同時に矯正用インプラントの経過観察を行います。
矯正用インプラントが定着するまでには、数ヶ月ほどかかるのが一般的です。
矯正用インプラントの定着が確認できたら、歯につけた矯正装置と矯正用インプラントをつないで歯を動かす治療に移ります。
4. 矯正用インプラントと矯正装置の除去
矯正計画に従って歯並びと噛み合わせが整ったら、矯正用インプラントと矯正装置の除去を行います。
矯正用インプラントは麻酔なしで簡単に除去でき、傷痕も残りません。
5. 保定
矯正治療後は、歯並びをキープするための保定装置を使用します。
保定装置の使用期間や使用方法は症例や歯科医師の判断によって異なります。
きちんと指示に従うようにしましょう。
エス歯科クリニック横浜みなとみらいの
インプラント治療
インプラント治療を検討する際、技術力や設備の充実度、アフターケアなど、多くの点でクリニック選びが重要になります。
エス歯科クリニック横浜みなとみらいでは、患者様に安心して治療を受けていただけるよう高度な技術力を持つ認定医が在籍し、最新の設備を導入しています。
また、痛みに配慮した麻酔法や、長期にわたる保証制度で、患者様がリラックスして治療に臨める環境を整えています。
強み・特徴
高度な技術力を持つ認定医による治療
エス歯科グループには、国際インプラント学会の指導医・認定医として認められたドクターが在籍しており、世界基準の技術力で高精度なインプラント治療を提供しています。
骨の量が不足している場合や、再生療法が必要な難しい症例でも対応可能な場合があり、他院で治療が困難とされたケースにも積極的に取り組んでいます。
先進的な設備で正確な治療を提供
インプラントのオペは、状況によって長時間に渡ることもあります。
そんな状況にも備えてエス歯科グループでは、患者様の身体への負担が非常に少ない手術台を導入しています。
さらにオペ室には専用の空調設備や手術用ライトを備えています。
質の高いインプラント治療を提供するためには、このようなインプラント専用の設備が必要不可欠となります。
低金利のデンタルローンの用意
エス歯科グループでは、金銭的な理由で本来選択したい治療を選べない状態をなるべくなくしたいという思いから、他院よりも低い金利でデンタルローンをご用意しています。
インプラント治療をデンタルローンで行った場合、他院と比較しても治療費用の総額が安くなることもあります。
治療について経済的な面でご不安なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
長期の安心を支える15年保証
インプラント治療に対する安心感を高めるため、エス歯科クリニック横浜みなとみらいでは最長15年の長期保証を提供しています。
治療後に何か不安や問題が生じた場合でも、丁寧にサポートし、患者様に長期にわたる安心をお届けします。
痛みに配慮したリラックスできる治療環境
当院では、麻酔専門医による静脈内鎮静法(セデーション)を導入し、患者様がリラックスした状態でインプラント治療を受けられる環境を整えています。
この麻酔法により、手術中の痛みや不安感を最小限に抑え、快適な治療が可能になります。
インプラントコーディネーターによるサポート
患者様が抱える不安や疑問に丁寧に対応するため、エス歯科グループではインプラントコーディネーターが常駐しています。
治療に関する説明や相談を通じて、患者様が安心して治療を受けられるようサポートし、ドクターとの橋渡しを行います。
インプラント治療の費用例
キャンペーン情報
よくある質問
Q1. インプラント矯正は痛いですか?
A1. 矯正用インプラントの埋入時は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。
手術後は2〜3日ほど軽い痛みを感じることがありますが、痛み止めで対応可能です。
Q2. インプラント矯正の治療期間はどれくらいですか?
A2. 治療期間は症例によって異なりますが、一般的には1年半から2年程度です。
インプラント矯正の特性上、矯正用インプラントを用いない場合と比べて治療期間が短くなる可能性はありますが、個人の歯並びや治療計画により、治療期間は前後します。
Q3. インプラント矯正は誰でも受けられますか?
A3. インプラント矯正は、一般的に健康な歯と顎の骨がある方が対象ですが、重篤な病歴がある場合や妊娠中の方など、適応外となる場合があります。
懸念点がある場合は事前に歯科医師と相談が必要です。
Q4. インプラント矯正を受ける際、費用はどれくらいかかりますか?
A4. インプラント矯正の費用は、治療内容や地域によって異なりますが、通常の矯正治療よりも高額になることが多いです。
通常の矯正費用に加えて、矯正用インプラント1本あたり2〜10万円ほど費用が増えるのが一般的です。
Q5. インプラント矯正中に気を付けることはありますか?
A5. インプラント矯正中は、矯正用インプラントの脱落を防ぐためにも口腔内の衛生管理が特に重要です。
定期的な通院と、歯磨きを丁寧に行うようにしましょう。
また、矯正用インプラントには過度な力を加えないように注意が必要です。